獣医師監修コラム
【2026年最新】犬・猫の換毛期はいつまで?抜け毛・毛玉の放置リスクと正しい対策
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この記事の専門性・信頼性
この記事は、動物病院における臨床現場での獣医学的知見に基づき、愛犬・愛猫の換毛期や抜け毛、毛玉トラブルに悩む飼い主様へ向けて執筆しています。皮膚病のリスクや適切なケア方法について分かりやすくお届けします。
はじめに:換毛期の抜け毛、放置していませんか?
春や秋の季節の変わり目になると、診察室で「最近、家の中の抜け毛がすごくて…」「ブラッシングを嫌がってしまってどうすればいいの?」といったご相談を数多くいただきます。 日々の家事やお仕事に追われている飼い主様にとって、ペットの抜け毛や掃除の負担は大きなストレスになりがちです。「毎日掃除機をかけても、どこからともなく毛が舞い散る…」とお悩みの方も多いでしょう。 しかし、抜け毛や毛玉を「お掃除が大変だから」とそのままにしておくと、可愛いご家族である愛犬・愛猫の健康を脅かす重大なトラブルに発展してしまうことをご存知でしょうか?🐶
飼い主様
換毛期の抜け毛が多いのは自然なことだと思っていましたが、放置すると病気になることもあるんですか?
はい、実は抜け毛や毛玉の放置は、皮膚病や猫の毛球症など命に関わるリスクに直結します。正しい知識を持って早期に対策することが大切ですよ。
獣医師第1章:【2026年最新】犬・猫の換毛期はいつ?時期とメカニズム
犬や猫の毛が生え替わる「換毛期」は、一般的に春(3月〜5月頃)と秋(9月〜11月頃)の年2回訪れます。換毛期が訪れるメカニズム
これは、日照時間の変化や気温の変動を体がキャッチし、体温調節を行うために起こる自然の生理現象です。- 春の換毛期: 冬毛が抜け落ち、通気性の良い夏毛へと生え替わります。アンダーコートが大量に抜け出るため、抜け毛が爆発的に増加します。
- 秋の換毛期: 夏毛が抜け、保温性の高い冬毛が生え揃います。
「ダブルコート」と「シングルコート」の違い
被毛の構造によって換毛の仕方は大きく異なります。- ダブルコート(柴犬、ゴールデン・レトリーバー、ポメラニアン、多くの猫種など): オーバーコートとアンダーコートの二重構造。換毛期にはアンダーコートがごっそり抜け落ちます。
- シングルコート(トイプードル、マルチーズ、ヨークシャー・テリアなど): アンダーコートが非常に少なく、年間を通して一定のペースで少しずつ抜け毛が発生します。
室内飼育の影響と「だらだら抜け」
現代のペットの多くはエアコン完備の室内で暮らしています。そのため、本来の外気温の変化を肌で感じにくくなり、「換毛期の時期がずれる」「一年中だらだらと抜け毛が続く」といったケースが非常に増えています。第2章:知らないと怖い!抜け毛・毛玉を放置する「3つの重大リスク」
「お部屋の掃除が大変だから」「ブラッシングを嫌がるから」と、抜け毛や毛玉をそのままにしておくのは禁物です。- リスク1:皮膚トラブル(膿皮症・マラセチア皮膚炎) 古い死毛や毛玉が皮膚表面に残ると通気性が悪くなり、湿気や皮脂がこもって細菌や真菌が爆発的に繁殖します。赤み、かゆみ、化膿を伴う膿皮症などを引き起こします。
- リスク2:猫の命に関わる「毛球症」 グルーミングで大量の毛を飲み込む猫は、胃や腸の中でフェルト状の塊(毛玉)になり、胃腸を塞ぐ毛球症を引き起こす危険性があります(空えずき、食欲不振、嘔吐のサイン)。
- リスク3:痛みとストレス
固く縮こまった毛玉が皮膚を常に引っ張り、歩くたびにピリッとした強い痛みが生じます。耳の後ろや脇の下は特に要注意です。

第3章:【タイプ別】正しいブラッシングの頻度とやり方
抜け毛や毛玉のトラブルを防ぐには、日々の適切なブラッシングが欠かせません。推奨頻度の目安
- 長毛種・ダブルコート種(換毛期): 毎日(1回10〜20分程度)
- 短毛種・シングルコート種: 週2〜3回
プロが勧める道具の選び方
- スリッカーブラシ: アンダーコートの除去や毛玉ほぐしに。力の入れすぎに注意。
- ラバーブラシ: 短毛種や初心者でも皮膚を傷つけにくく安心。
- 獣毛ブラシ: ツヤ出しやホコリ取り、仕上げ用に最適。
- コーム(櫛): 仕上げの通りチェックに必須。
嫌がる子への慣らし方
「ブラシ=良いこと(おやつ)」と学習させ、最初は短時間・数秒からステップアップしていきましょう。
第4章:その抜け毛、病気かも?病院へ行くべき「隠れたサイン」
「換毛期だから」と見過ごしてはいけない病的な脱毛やサインがあります。🚨 要注意な病気のサイン
- 左右対称の脱毛(ホルモン疾患の疑い)
- 部分的な円形・不規則な地肌の露出、赤みや強いニオイ
- シニア猫の急な毛玉増加(口内炎や関節炎で「毛繕いができなくなっている」可能性や、腎不全・糖尿病などの全身疾患の兆候)

第5章:なぜ「病院でのトリミング」が選ばれるのか?
忙しい共働きのご家庭や、家庭でのケアに限界を感じたら、動物病院併設のサロンを活用するのが最も確実です。🏥 病院併設サロンの大きなメリット
- 美容だけじゃない健康チェック: 施術前に獣医師が診察し、皮膚病をしこり等も含めて早期発見。
- 持病・高齢の子でも安心: 医療知識を持つスタッフが体調に配慮。急変時も即座に対応可能。
- プロによる徹底除去: 家庭では取りきれないアンダーコートや毛玉を安全に処理し、皮膚の通気性を劇的に改善。
⚠️ 自宅でのハサミカットは非常に危険です
「毛玉をハサミで切ろう」として、皮膚を誤って切り裂いてしまう重大事故が多発しています。毛玉やカットは必ずプロにお任せください。
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愛犬・愛猫の抜け毛・皮膚トラブルのご相談
「換毛期の抜け毛がすごい」「毛玉ができてしまった」「最近毛並みが乱れてきた」など、どんな小さなことでもお気軽にご相談ください。獣医師とスタッフが愛犬・愛猫の健やかな毎日をサポートします。
